実績
当センターでのリハビリ症例について詳細な情報を掲載しています。発症からの期間、後遺症の程度を問わず、多くの方がご自身の改善目標を達成されています。
【動画あり】脳梗塞 右片麻痺の改善 滑らかな箸操作が可能に
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
滑らかな箸操作が可能に。特に「つまむ」「かき混ぜる」操作が滑らかに行えるようになりました。
改善内容
達成した目標
脳梗塞の後遺症である右片麻痺の改善。滑らかな箸操作が可能となった。特に「つまむ」「かき混ぜる」操作が滑らかに行えるようになった。
レビュー
基礎情報
- ご病名
- 脳梗塞
- 具体的な症状
- 右片麻痺
- 年代・性別
- 40代
- 発症からの期間
- 1年半
- リハビリ期間
- 2週間
- リハビリ目標
- 1)箸で食事ができる。2)(職場復帰に向けて)荷物が運ぶことができる。
- 利用メニュー
- 短期集中プログラム
- 利用回数
- 1回
当センターご利用までの経緯
- 回復期病院退院後、外来リハビリを中心に行っていた。
- 復職を試みたが、右手がすぐに固くなってしまう為、退職せざるを終えなかった。(右片麻痺)
- WEBにて当施設を知り、利用することとなった。
初回体験時の状況
- 日常生活動作は全て自立している。
- 右手は重たく、使うとすぐに固くなりやすいため、長時間使用することが難しかった。
- 特に手首、指が固くなりやすかった。
- 右肩には痛みがあった。左肩は肩こりがあった。
リハビリ内容
- 右手の可動性を十分に引き出すことに加えて、背景となる姿勢活動を分析し、固くなる原因を探っていった。
- 股関節周囲や下部体験の働きを強化することで、左肩の肩こりが改善し、右手を使用しても固くなりにくくなっていった。
- 右脚を強化していくことで、右肩が徐々に動かしやすさを取り戻し、痛みが消失していった。
- 除去に箸先で触れている素材の感覚や重みが感じやすくなり、滑らかな操作が行えてきた。
改善内容
- 滑らかな箸操作が可能となり、日常的に箸で食事が行えるようになった。
- 「かき混ぜる」際にも固くなりにくくなった為、好物であった納豆をまた食べるようになった。
- 重い荷物(20kg程度)を持っても、左右で感じる重みが均一になり、運びやすくなった。
- 重い荷物を運ぶ際に、持ち返ることが行いやすくなった。
担当セラピストのコメント
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。
右手の可動性は即時的に改善させることは可能であったが、実際の操作になると固くなりやすい状況でした。(右片麻痺)背景となる姿勢活動を分析してった結果、固くなりやすい原因は右手ではなく、股関節周囲や下部体幹が主であると判断しました。元々自主トレーニングを積極的に行っていた方であったため、姿勢活動が非効率な状況で、繰り返し右手の動作練習を行ったことが、痛みや疲労、固くなりやすい状況につながったと考えられます。当施設でのリハビリ経過を踏まえて、自主エクササイズを再度見直しています。右手が固くなりにくい範囲の運動量や運動範囲を細かく調整していったことが改善効果を積み重ねていきやすかった要因と考えています。