実績
当センターでのリハビリ症例について詳細な情報を掲載しています。発症からの期間、後遺症の程度を問わず、多くの方がご自身の改善目標を達成されています。
【動画あり】脳出血 ボトックス注射後に固くなった左手が上がりやすく
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
ボツリヌス療法(ボトックス注射)後に固くなった左手が、脳梗塞リハビリBOTでのリハビリにより、上がりやすくなった。
改善内容
達成した目標
ボツリヌス療法(ボトックス注射)後に固くなった左手が、脳梗塞リハビリBOTでのリハビリにより、上がりやすくなった。
レビュー
基礎情報
- ご病名
- 脳出血
- 具体的な症状
- 左片麻痺、感覚障害
- 年代・性別
- 50代・男性
- 発症からの期間
- 7年前
- リハビリ期間
- 90分1回の治療にて(60日リハビリプログラム実施中)
- リハビリ目標
- 左手のこわばりが軽減し、食事等で補助手として使用できる。 装具を外して歩くことができる
- 利用メニュー
- 60日リハビリプログラム(進行中)
- 利用回数
- 1回
当センターご利用までの経緯
- 6年前に脳出血を発症し、左片麻痺となった。感覚障害も当時から強かった
- 左手のこわばり・痛みが強く、ボツリヌス療法(ボトックス注射)を数回行った。痛みは軽減したが、左手の麻痺はあまり変化がなかった
- 自宅生活を行う中で、徐々に左手が固くこわばるようになってきた
- 当施設を利用している方から紹介いただき、利用に至った
初回体験時の状況
- 左手はボツリヌス療法(ボトックス注射)を行った肩関節周囲の筋肉が特に固く、手を上げると痛みが伴いやすい状態であった
- 立ち座りや歩行時に手の過緊張が伴いやすい状態であった
- 左手を動かすと姿勢が崩れやすく、肩関節が動いている実感が乏しかった。「全身で頑張って(左手を)上げている感じ」「左肩が動いている感じがしない」とのこと
リハビリ内容
- 股関節や胸郭の捻じれを修正していく中で、肩甲骨周囲が動きやすくなる様子がみられた。
- 体幹が左側へ崩れやすかったが、十分に右側へ支えれるようになると左肩甲骨が動きやすくなってきた。
- 十分に右側で支えている状況であれば、左肩関節周囲の筋肉を動かしていっても痛みがみられなくなってきた。
改善内容
- 左手が上がりやすくなった
- 痛みも軽減した
- 左肩を動かしていることがわかるようになった
担当セラピストのコメント
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。
ボツリヌス療法(ボトックス注射)はこわばった筋肉を緩める作用はありますが、そのあとのリハビリが重要になります。筋肉の働きを取り戻し、使い方を定着させないと、ボツリヌス療法(ボトックス注射)実施前よりも、こわばりが強まる方が多い傾向にあると思われます。当施設では固くなってしまった筋肉を緩めるだけでなく、「なぜ固くなってしまうのか?」ということを姿勢と麻痺の関係性から分析していくことを大切にしています。