実績
当センターでのリハビリ症例について詳細な情報を掲載しています。発症からの期間、後遺症の程度を問わず、多くの方がご自身の改善目標を達成されています。
【動画あり】脳梗塞 右片麻痺の改善 箸で食事ができるようになった
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
箸で食事ができるようになった
改善内容
達成した目標
脳梗塞の後遺症である右片麻痺の改善により箸で食事ができるようになった
レビュー
基礎情報
- ご病名
- 脳梗塞
- 具体的な症状
- 右片麻痺、脊柱管狭窄症
- 年代・性別
- 80代・女性
- 発症からの期間
- 1年前
- リハビリ期間
- 90分の治療を2回実施
- リハビリ目標
- 箸で食事ができる
- 利用メニュー
- 60日リハビリプログラム
- 利用回数
- 1回
当センターご利用までの経緯
- 1年前に脳梗塞を発症し、右片麻痺となった。
- 回復期病院にて約3カ月間リハビリを行ったが、退院後も特に右手の後遺症に悩まれていた。
- 右手は力が入りにくく、右手を挙げると肩の痛みが強かった。そのため左手で食事を行っていた。
- セラピストから当施設を紹介いただき、利用に至った。
初回体験時の状況
- 右手指を動かすことは可能であったが、浮腫みや手関節の可動性低下にて、力が入りにくい状況であった。
- 右肩関節は回旋方向に動かしにくく、痛みが伴いやすかった。
- 体幹は脊柱が側弯しており、肩関節の動かしにくさを助長していた。
リハビリ内容
- 胸郭の可動性や、骨盤帯の動きを引き出していくことで、体幹の非対称性を修正していった。
- 体幹の非対称性が修正されてくると、右肩甲骨周囲の筋肉が働きやすくなってきた。右肩関節の痛みも軽減してきた。
- 母指周辺の筋肉の粘弾性を引き出しながら、小指周辺の筋肉の働きを促すことで、手関節の動きが得られやすくなってきた。
- 右手での箸操作を想定して、母指と示指で箸を持ちながら、箸先を操作する課題に取り組んだ。
改善内容
- 右手で箸操作が行えてきた。
- 右手に力が入りやすくなった。
- 右手を挙げた際の肩の痛みも軽減した。
担当セラピストのコメント
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。
手指を動かす潜在性があっても、体幹の問題が強いと、上手く手指の潜在性を発揮できないことが多いです。症例は側弯にて体幹の非対称性が強く、より体幹の問題を助長していました。体幹の問題は右肩の痛みを引き起こし、より右手を日常生活で使用することを阻害していたと考えます。今回脊柱の変形を少しでも修正していくことで、体幹の働きが得られやすくなりました。現在は自主エクササイズを用いつつ、少しずつ右手を日常生活で使用することが増えてきています。