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お知らせ

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2024.03.28 脳梗塞の退院後

脳梗塞後に使用される下肢装具の特徴

脳梗塞後によく使われる下肢装具の特徴

脳梗塞を発症した方やその家族にとって、日常生活が大きく変わることは間違いありません。特に日常生活の中で「うまく立てない」「うまく歩けない」といった課題に直面した時、下肢装具が重要な役割を果たします。装具の主な役割は、歩行動作をサポートし、安定性を提供することで、日常生活の継続を支援することに大きく関わってきます。装具は個々のニーズや症状に応じて選択され、専門家によって患者様に合った調整がされます。また、使う当事者やご家族が使用上の注意点を理解することで、怪我の防止やよりよいリハビリにも繋がります。この記事では、脳梗塞を発症された方が日常生活で使用する下肢装具について使用上の注意点などをまじえて解説していきます。

下肢装具とは

下肢装具は次の3つの脳梗塞の後遺症に対して関節の保護や支持性の向上を目的として使われる装具です。

1.尖足(足がつま先立ちで踵が浮いた状態)

2.内反足(足裏が内側を向いて曲がってしまう状態)

3.膝折れ

下肢装具には太もも~つま先にかけて装着する「長下肢装具」と、膝下~つま先にかけて装着する「短下肢装具」に分けられます。装具を作成する場合、一般的にはコンパクトな短下肢装具を選択する方が多いです。ここでは短下肢装具を中心に解説していきます。

脳梗塞後によく使用される下肢装具①『プラスチック短下肢装具』

出典:「日本支援工学理学療法学会」

麻痺による足関節の緊張や尖足、内反足が軽度の方に多く用いられるのがプラスチック短下肢装具です。プラスチック短下肢装具の代表的な装具として➀シューホーン、②タマラック、③オルトップがあげられます。プラスチック短下肢装具はプラスチックでできているため比較的軽量な物が多く、足の形に合わせて装具を作るためフィット感が高いのが特徴です。服の下から着用することができます。見た目が気になる方でも使いやすい装具です。メリットとして軽量のため目立ちづらく、服の下から着用する点が挙げられます。装具を着用したときの見た目が気になる方でも使いやすい下肢装具です。また、プラスチックのため汚れてしまった場合もすぐに拭くことができるため手入れしやすい点もメリットです。デメリットとして、通気性が悪いため暑い時期は蒸れやすいこと。プラスチックが破損してしまった場合、修理が難しい点が挙げられます。

プラスチック短下肢装具の特徴

対象 麻痺による足関節の緊張や尖足、内反足が軽度
特徴 軽量で足へのフィット感が高い
メリット 目立ちづらく服の下から着用できる・手入れしやすい
デメリット 通気性が悪く蒸れやすい・プラスチックが破損すると修理が難しい

脳梗塞後によく使用される下肢装具②『金属支柱付短下肢装具』

麻痺による足関節の緊張や尖足、内反足が中等度~重度の方に多く用いられるのが金属支柱付短下肢装具です。
金属支柱付き短下肢装具

出典:「日本支援工学理学療法学会」

膝下から足部を金属支柱で支える装具で、ストラップと呼ばれるマジックベルトを着けることで内反足などの足の変形を矯正できます。
短下肢装具のなかでいちばん支持性が高く、足首の硬さに合わせて装具の角度を調整できることが特徴です。体の状態に合わせて装具の調整が行いやすいことがメリットとして挙げられます。
デメリットは金属支柱のため装具が大きく、重い点です。また、洋服の上から下肢装具を装着するため、装具がどうしても目立ってしまいます。

金属支柱付き短下肢装具の特徴

対象 麻痺による足関節の緊張や尖足、内反足が中等度~重度
特徴 支持性が高い・ストラップを着けると足の変形を矯正できる
メリット 体の状態に合わせて足首の角度を調整しやすい
デメリット 装具が大きくて重い・洋服の上から装着するため目立ちやすい

下肢装具を使う時の注意点

下肢装具を使うときの注意点

下肢装具を使う上で最も注意しなければいけないのが、「正しく装着する」ということです。下肢装具は足にフィットした状態で、最大限に効果を発揮します。きちんと装着できていないと足に傷がついたり、関節を痛めてしまうことがあるため注意が必要です。下肢装具を装着している最中に痛みや違和感を感じないか、下肢装具を脱いだあとも足に傷ができていないか確認する必要があります。
次は下肢装具を着用する際に注意するべき『装着時』『装着中』『装着後』のチェックポイントを解説します。

『装着時』のチェックポイント

装着時のチェックポイントは以下のものになります。

  1. □下肢装具のマジックベルトが切れたりほつれたりしていないか
  2. □下肢装具の留め金具やねじが外れたりゆるんだりしていないか
  3. □プラスチックや金属支柱が変形したり割れたりしていないか
  4. □足の傷や皮膚が赤くなっていないか
  5. □下肢装具を装着するときにかかとまでしっかり入っているか
  6. □装具を装着するときに足裏全体がついているか

下肢装具を装着する前に、下肢装具が壊れていないか確認する必要があります。壊れた下肢装具を使用すると転倒や怪我の原因となるため、壊れている場合は使用を中止しましょう。
装着時は下肢装具のなかで足が動いてしまわないように、かかとを奥まで入れて足裏全体が下肢装具につくようにする必要があります。
また、下肢装具を装着すると通気性が悪くなるため、足に傷があると皮膚状態が悪化する恐れもあります。下肢装具を装着する前に足に傷ができていないか確認するようにしましょう。

『装着中』のチェックポイント

装着中のチェックポイントは以下のものになります。

  1. □下肢装具のなかで足が動いていないか
  2. □下肢装具から皮膚や肉が圧迫されてきつくないか
  3. □長く歩くと足が痛くなってこないか

下肢装具の装着時は装具のなかで足が動いてしまわないか、マジックベルトを締めすぎて皮膚や肉が圧迫されてきつくなっていないか注意する必要があります。
下肢装具は緩すぎてもきつすぎても、足が擦れてしまったり圧迫によって傷を作ってしまう危険性があります。下肢装具を装着している最中に痛みが出てこないか注意しましょう。
また、はじめは痛みがなくても長く歩いているうちに痛みが出現することがあります。その場合は下肢装具が足に合っていない可能性があるため、下肢装具の調整が必要です。

『装着後』のチェックポイント

『装着後』のチェックポイントは以下のものになります。

  1. □下肢装具を外したあとに特定の場所が赤くなったり傷ついたりしていないか
  2. □下肢装具から皮膚や肉が圧迫されてきつくないか□下肢装具のマジックベルト・金具に破損がないか
  3. □下肢装具の足底滑り止めが剥がれたり擦り切れたりしていないか

麻痺の場合、感覚障害によって痛みを感じにくいことがあります。
下肢装具の装着中は痛みが気にならなくても足に傷ができてしまうこともあります。特に骨の出っ張っている指先・足の甲・足の裏・踵・すねなどは装具が直接あたるため注意が必要です。下肢装具を装着したあとは皮膚が擦れたり赤くなったりしていないか目で見て確認するようにしましょう。
また、下肢装具を着用したあとは装具に破損がないかを確かめましょう。

装具の作り変えは必要?

下肢装具の耐用年数は、プラスチック短下肢装具で約3年、金属支柱付短下肢装具で約1.5年だと言われています。これらはあくまでも目安で、使用頻度や環境によって変わります。
下肢装具が破損しているものを使用し続けると転倒や怪我の原因となります。破損している場合は下肢装具の作り替えを検討したほうが良いでしょう。
そのほか、身体の状態の変化によっても下肢装具の作り替えを検討したほうが良い場合があります。麻痺の状態が改善しているのに同じ下肢装具を装着し続けると、改善した機能を上手く使えなくなってしまうためリハビリの効果が弱まってしまう可能性があります。
また、下肢装具の作成時と比べて体重が増えてしまったり、浮腫みなどから足の太さが変わってしまった場合もサイズが変わって足を傷つけてしまう原因となります。サイズが異なる下肢装具の使用は足を傷つける恐れがあるため、作り替えを行ったほうがいいでしょう。

作り替えの手順

作り替えの手順

下肢装具の作成方法として

➀自費での作成
②医療保険を利用した作成
③身体障害者手帳の補装具支給制度を利用した作成

の3つがあります。
作り替えの場合、身体障害者手帳の補装具支給制度を利用することが多いです。
補装具支給制度は各自治体によって方法が異なる場合もあるため、事前に調べてみてください。ここでは静岡県の補装具支給制度を利用した作り替えの手順を説明します。

〇申請手続きの流れ
事前に各区障害者支援課へ相談します。

(1)相談の際に必要なもの
・身体障害者手帳の交付を受けた方は、身体障害者手帳(身体障害者手帳の交付を受けた方)
・特定疾患医療受給者証等の難病の名称が分かるもの(身体障害者手帳の交付を受けていない方)

(2)申請から決定について
①医師へ意見書作成の依頼をします。
②医師の処方に基づき業者へ見積書の作成を依頼します。
③医師の意見書、業者の見積書等を各区障害者支援課に提出します。
④申請後、地域リハビリテーション推進センターで審査を実施します。 (申請内容により実地調査に伺う場合があります)
⑤審査後に支給が認められると、各区障害者支援課から補装具費支給決定通知書と補装具費支給券が 郵送されます。(概ね2カ月程度:申請内容により期間は前後します)
⑥、⑦補装具費支給券を補装具事業者に提示し、補装具の製作や修理を行います。
⑧補装具の完成時に補装具意見書を作成した医療機関等で適合判定を受けてください。 (支給券の判定医の欄に判定医師の署名が必要です。)
⑨補装具業者はその際に写真を撮影してください。
⑩、⑪補装具事業者から補装具を受け取り、代金をお支払いください。(代理受領の場合は、自己負担のみ 補装具事業者に支払います。)
⑫代理受領の場合、公費負担分は補装具事業者が障害者支援推進課に請求をします。
⑬障害者支援推進課及び地域リハビリテーション推進センターで画像の確認を行います。
⑭画像確認後補装具業者に公費負担分を支払います。

下肢装具の完成まで約2~3ヶ月かかります。
プラスチック短下肢装具は約5万円、金属支柱付き短下肢装具は7万円かかります。
補装具支給制度を使った場合、1割負担で下肢装具を作成することができます。プラスチック短下肢装具が約5000円、金属支柱付き短下肢装具は約7000円で作れるようになります。

装具と脳梗塞後のリハビリ

装具と脳梗塞後のリハビリ

脳梗塞後のリハビリに下肢装具を使用すると立位・歩行時の不安定感の軽減や、尖足・内反足などの関節拘縮の保護に役立つため、安定性のある歩行機能が獲得できるようになります。体の機能に合った下肢装具を用いてリハビリを継続することで、転倒予防や立ち姿勢が真っすぐになる、きれいな歩行が可能になるなどの効果が期待できます。
また、体の状態や生活環境に合わせて下肢装具の種類の変更や、最終的には下肢装具なしでの歩行の獲得も可能です。そのために、体や環境の変化にあわせて下肢装具を選択することが大切です。脳梗塞や下肢装具の専門的な知識を有する理学療法士に相談してみてください。

装具やリハビリのご相談は脳梗塞リハビリBOT静岡へ

脳梗塞リハビリBOT静岡でのリハビリは、質の高いリハビリを、1人ひとりの生活スタイルやご要望に合わせて、保険外のリハビリを提供させて頂いています。

何年も同じ装具を使い続けていて自分に合っているのか不安な方も、是非一度ご相談頂けると幸いです。脳梗塞後の症状にお悩みの方、体験をご希望の方、そっているのか不安な方も、是非一度ご相談頂けると幸いです。脳梗塞後の症状にお悩みの方、体験をご希望の方、その他リハビリに関するご相談を受け付けています。

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