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2018.10.15 脳梗塞のリハビリ

麻痺が良くなる「立ち座り」の方法とは?

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

脳梗塞後遺症の片麻痺は、「自分の意思で手足を動かすシステム」と「効率の良く姿勢をコントロールするシステム」の2つのシステムが障害されているとお話してきました。この2つのシステムが障害されると、様々な日常生活の動作に影響がでてきます。今回は「立ち座り」についてお話しさせて頂きます。

皆さんの「立ち座り」は、以下の項目で当てはまっている点はありませんか?
1.「お辞儀」をしないと立てない。
2.「立ち座り」の際に、(麻痺してない側の)手を使うことが多い。
3. いつも麻痺してない側で体重を支えている気がする。両足で均等に体を支えている感じがしない。
4.「立ち座り」中に後ろにひっくり返りそうになる。 などなど・・・

もし当てはまる項目が1つでもあれば「立ち座り」が効率よく行えていません。効率の悪い立ち座りは、不安定を感じやすく、手足の過緊張が強まりやすいです。それは麻痺側の手足のこわばりを増やすことにつながり、機能回復の可能性を阻害してしまいます。効率の悪い動作は痛みにもつながりやすいです。これでは、筋トレ目的に何回「立ち座り」の練習を繰り返し行っても、効果は薄いと考えられます。


【治療前】手を使って立ち上がると、立ちあがった姿勢は非対称となりやすいです。非対称な姿勢は不安定なため、右側(麻痺側)の手も過緊張を伴っています。

それでは、効率の良い「立ち座り」とは、どんな「立ち座り」でしょうか?まず、手を使わない「立ち座り」ができることが必要です。手を使いすぎると、足の支えが不十分となり、姿勢の非対称性が強まり、ますます姿勢をコントロールすることが難しくなります。そして、「お辞儀」をしない「立ち座り」ができることが重要です。片麻痺になると、重力に対して、効率よく体を伸展することが難しくなります。「お辞儀」でさらに体を曲げてしまうと、体を伸展することがさらに難しくなってしまいます。そこで「お辞儀」をしないで、「真上に立つ」ことを目指していきます。「真上に立つ」という方法は、非常に効率が良いため、「楽に立てる。」「勝手に立てちゃった。」といった実感が得られやすいです。足で支えている感覚も明確になり、歩行の1歩目が安定して行えることにつながります。


【治療後】手を過剰に使わず、「真上に立つ」ことができると、立っている姿勢が対称的となり安定します。右側(麻痺側)の手の過緊張もほとんどありません。

脳梗塞リハビリBOT静岡では、利用者様が目標とする課題において、動作の「効率性」を追求していきます。そして、「効率性」を阻害している原因を探し、解決していきます。それが、手足の麻痺の改善に必要だと考えます。効率の良い動作は、不安定さを減らし、楽に動けるといった実感が得やすいです。「立ち座り」の練習を繰り返し行うなら、まず効率の良い立ち座りを学んだ後に、繰り返し練習を行ったほうが、より大きな効果を得られると考えられます。

文責 理学療法士 中市一雄

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。

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