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2023.12.29 脳梗塞の後遺症
脳梗塞の後遺症|しびれ(感覚麻痺)の原因とリハビリ
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
「しびれ」は、大きく分けて手足に力が入りにくくなる「運動麻痺」と、感覚が鈍くなったり温度や痛みを感じにくくなる「感覚麻痺」があります。
運動麻痺は、脳から身体を動かす命令を伝える運動神経の経路に障害が起こり、手足の筋肉に思い通りに力が入らなくなったり、筋肉が衰えてくることから発生します。
一方、感覚異常は、手足の感覚を脳に伝える感覚神経の経路に障害が起こることで発生します。原因によって、どちらかのみが発生することも、両方が発生することもあります。
運動神経や感覚神経が障害される原因は、怪我による神経障害や脳卒中(脳梗塞や脳出血)、脊髄の病気などがありますが、どこで障害が起きたかによってその症状は様々です。
中でも脳梗塞により起こる「しびれ」は、運動も感覚も同時に障害されることが多く、症状の訴え方も人によって多岐に渡ります。
記事を読んで、「しびれ」の症状や原因、リハビリについての理解を深めていきましょう。
こんな症状ありませんか?
・正座のあとのような「ジンジンする」「ビリビリする」という感覚が手足や半身にある。
(一時的なものとは違い、常時あるまたは増減があって継続する等)
・「まるで分厚い皮膚の上から押されているよう」に、痛みや触った感覚が鈍い。
・自分の腕や足の位置や、どこにあるのかの感覚が薄い、あるいは分からない。
脳卒中(脳梗塞や脳出血)を発症された方は、後遺症によるものかもしれませんが、もしまだ何の病気でもない状態で、上記のような症状が続けて見られるような場合は、一度医療機関にかかることをおすすめします。
しびれの種類
しびれているという感覚は、非常に主観的なものです。単に「しびれ」と言っても、「ビリビリ」「ズキズキ」「ざわざわ」など様々な表現が成され、その種類や程度は多岐に渡ります。以下に代表的なしびれの種類を挙げました。
感覚低下(感覚鈍麻・感覚脱失)
触れたり、動かしたりといった感覚を認識しにくくなる。あるいは、動かしているという実感が沸かない、どのくらい動いているのか分からないといった身体認識が薄くなる。これらの症状は障害部位や原因によって程度が異なり、感じ方が鈍くなる「鈍麻」、全く感じない「脱失」がある。
例)触られても気づかない。熱い物に触れても温度を感じにくい。痛みが鈍い。
硬い床に立っているのに、「ふわふわの座布団の上にいるよう」に感じる。
起き上がる時に麻痺側の手を置いてきて捻じれていても痛みなどを感じない等
錯感覚
触ったものの本来の感覚とは異なった感覚として認識される。例)布団に触れたのに、痛みやぴりぴり感として感じる等
異常感覚
何かに触れた、触られたのではなく、自発的にみられる感覚。
例)何もしていないのに、「ビリビリする」「ジンジンする」などを感じる等
感覚過敏
本来の感覚以上に感じてしまう状態。
例)触覚過敏……触れただけで強い痛みと感じる
痛覚過敏……痛みを強く感じる
温度覚過敏…寒い時期になるとジンジンとした感覚や痛みを感じる
上記の中では、感覚低下が最も身体を動かす上での障害となりやすく、そこに異常感覚や感覚過敏が加わることで更に運動が阻害されるだけでなく、安静時にも不快感や苦痛を感じる原因となります。
しかし中には筋力低下による麻痺や振戦(手足の運動時の震え)、不随意運動における動作障害を「しびれ」として訴えてくることもあるので,感覚麻痺に随伴する症状や経過であるか確認する必要があります。
しびれの原因
しびれを引き起こす原因は、脳梗塞や脳出血以外にも怪我や病気、姿勢不良などによる神経圧迫や循環障害によるものがあります。以下はその代表的なものになります。
脳血管に関連する病気
疾患:脳卒中(脳梗塞、脳出血)、脳腫瘍、脳膿瘍、脳炎など
特徴:中枢神経である脳の障害によって引き起こされます。障害部位に症状の種類や程度は異なり、「しびれ」以外にも運動障害や失語症などの症状を伴うことが多くあります。
脊髄に関連する病気
疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄損傷、脊髄梗塞、脊髄炎後縦靭帯骨化症など
特徴:脊髄が障害される部位(頚髄・胸髄・腰髄)によって四肢または上肢あるいは下肢に「しびれ」の症状が出現します。ヘルニアや狭窄症など、原因を取り除くことで症状が良くなることもありますが、脊髄損傷など不可逆的な場合には症状と付き合っていく必要があります。
末梢神経に関連する病気
疾患:胸郭出口症候群、手根管症候群、橈骨神経麻痺、腓骨神経麻痺、神経根症、糖尿病、ギラン・バレー症候群など
特徴:身体の中心よりも四肢に症状が出現します。神経に沿った皮膚領域に症状が出現するため、手の外側のみまたは内側のみにしびれを来たすこともあります。原因を取り除くことで症状が良くなることもありますが、神経の高度な損傷や、重度の糖尿病による症状は完治が難しいことの方が多く見られます。
不良姿勢や筋肉のアンバランスに関連
脳梗塞後の運動麻痺や感覚麻痺により、姿勢が崩れることで起こる筋肉の不均衡や構造体である骨の位置の歪みが、神経や血管を圧迫することで「しびれ」が引き起こされます。姿勢改善や身体の使い方を再学習することで、症状の軽減を図ることが可能です。
脳梗塞の後遺症となる「しびれ」とは
脳梗塞は命が助かったとしても、意識が戻ったのに手足が動かない、体が起こせない、思うように歩けない、話をするのが難しい、食事がしにくいなど後遺症が残ることがあります。中でも「しびれ」の症状は、外からは見えにくい障害であり、周囲の理解を得にくいことや、姿勢の保持や動作を行う際に正しい感覚情報を阻害する因子になるなど、日常生活に大きな影響を与えます。
しびれに対するリハビリ
これまでに述べた「しびれ」を引き起こしている原因や、その種類によって、アプローチは異なります。原因疾患がはっきりとしている場合は、手術や医療的な治療などにより原因を取り除くことが有効です。根本治療が難しい場合は神経学的な知見から軽減を図る方法を模索します。また、姿勢や筋肉のアンバランスによる可逆的な「しびれ」の場合は、徒手的なアプローチや感覚の再学習などのリハビリが有効な場合があります。
【脳梗塞後遺症による姿勢や筋肉のアンバランスに対してのリハビリ】
脳梗塞や脳出血では、麻痺の問題だけではなく、姿勢の問題も引き起こされます。この問題がしびれと関連していることがあります。姿勢が崩れたり、捻じれたりすると、脊髄内の神経を圧迫して、しびれを引き起こします。また、姿勢の崩れは一部の筋肉への負担を増やし、しびれを引き起こすこともあります。さらに、姿勢の崩れは、体に入る感覚情報を変質させるため、感覚障害といった症状をさらに増悪させ、結果しびれが引き起こされることもあります。姿勢の崩れを修正し、効率的な動きを取り戻していくことは、しびれに対して有効な場合があると思われます。
BOTが提供するしびれに対するリハビリ
BOTのリハビリで対応可能なしびれは、上記の姿勢や筋肉のアンバランスに対して生じるしびれとなります。
<徒手療法>
BOTでは、機械ではなくセラピストの手を使った徒手療法を行います。手を使うことで、微妙な筋肉や皮膚のねじれやずれを改善し、結果的に姿勢の改善に導くことが可能と考えています。さらに、手指や足指や足の裏など体の末端の部分は物や床などにふれるため、しびれにより変質した感覚を取りもどす練習が必要な場合があります。BOTでは、末端の部位に対しても課題に応じた正しい感覚を取り戻す練習を行います。これらのリハビリにより、個人差はありますが、改善が見られる方がおられます。
※一方、脳の障害部位により生じるしびれ、いわゆる視床痛に対しては、現状完全な対応は難しいと言われています。
お客様の声
上記事例以外にも、発症の経緯や現在のリハビリの状況について、お客様の生の声を掲載しておりますのでご覧ください。
脳梗塞リハビリBOT静岡の費用について
脳梗塞リハビリBOT静岡でお勧めしている60日リハビリプログラム
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脳梗塞リハビリBOT静岡でのリハビリは、質の高いリハビリを、1人ひとりの生活スタイルやご要望に合わせて、自由に提供したいと考えて、保険外のリハビリを提供させて頂いています。
まずは体験にお申込下さい
脳梗塞リハビリBOT静岡では脳梗塞の後遺症による「しびれ」の改善のためのさまざまなメニューを用意しております。まずは体験をおすすめしています。
体験プログラムの流れ
症状や悩みなどをお聞かせ頂き、独自のメソッドを用いて、お客様毎の目標やリハビリの方針を設定します。
●理学療法士・作業療法士の施術
理学療法士・作業療法士がお客様の症状や悩みの原因を追究し、改善に向けた施術を行います。
●トレーニング
リハビリの効果を高めるために、専門的な知識や技術を取り入れた運動プログラムを繰り返し行います
○通常価格:15,000円(税別)
○期間限定価格:5,000円(税別)
ぜひお気軽にご利用下さい。また何年も同じ装具を使い続けていて自分に合っているのか不安な方も、是非一度ご相談頂けると幸いです。
脳梗塞後の症状にお悩みの方、体験をご希望の方、その他リハビリに関するご相談を受け付けています。
この記事の監修者
保本 夢土
理学療法士
経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。