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2018.07.10 脳梗塞の後遺症

脳卒中片麻痺の予後~発症からの期間が長いと、もう麻痺は良くならないの?

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

脳梗塞リハビリBOT静岡を開設して約3カ月がたち、利用者様も増えてきています。最近、利用者様から「私の麻痺は発症してもう何年もたっています。良くなるんでしょうか?」という質問をよく伺います。

一般的には、発症から約6カ月を過ぎると、脳自体が回復しなくなり、麻痺の症状は変化しない状態になるといわれています。もちろん年齢やこれまでの生活歴、脳の損傷されている部位によっても変わってきます。

では、発症から何年も経過した方の手足の麻痺は良くならないんでしょうか?
そんなことはありません!!
実際のリハビリ場面では、動かなかったと言われている手足が再び動き出す瞬間を何度もみています。

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脳の神経細胞は一度損傷を受けてしまうと、元に戻ることができません。しかし、最近の研究ではリハビリによって損傷した周辺の神経細胞に新たな神経回路ができることが明らかとなっています。(これを「脳の可塑性」と言われています。)
適切な運動を学習し、繰り返し、継続して経験することで、「脳の可塑性」は起こってきます。

麻痺を完全になくすことは難しいかもしれません。良くするためには時間がかかることも多いです。しかし今よりも少しでも手足が動くようになるために、効率のよい運動を学習し、あきらめていたことを再びできるようになるために、ご協力できればと思います。

文責 中市一雄

保本 夢土

この記事の監修者

保本 夢土

理学療法士

経歴:2008年に鈴鹿医療科学大学 理学療法学科を卒業し、理学療法士国家資格を取得。同年~2018年まで静岡県内の療養期の病院、介護老人保健施設に勤務し、慢性期の患者様に携わる。その中で脳血管障害に対する治療を中心に学び、脳卒中患者様を専門に携わりたいという思いから、2019年に脳梗塞リハビリBOT静岡に勤務。運動麻痺の改善に最善を尽くすこと、お客様の身体および精神的な悩みを共有し、少しでも表情が明るくなるよう心がけています。

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